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◇お金と未来の話◇

2008年02月22日

「金銭教育」をテーマにした総合学習、
今年度の最終回を迎えました。

最後の1時間ですからどうぞ!と、
先生から任せていただいたので、
1学期からの振り返りとして、A4プリントでクイズ形式の問題と、
子どもたちに最後に伝えたいことをワークにしました。

振り返りのプリントは、箱の中から答えを探すもの。
テストじゃないから、友だちと話し合ってもOK!

「たった1枚のプリントなのに、1学期のことを全部思い出した!」

と、ある子が感想に書いてくれていました。
書いてもう一度確認する、振り返ることは、やっぱり有効なんですね。
こづかい帳や家計簿で振り返ることにもつながるなあと思います。

子どもたちに伝えたかったこと。

   どうしてお金の勉強が必要なのか?

それが、このワーク。

   『未来からのメッセージ〜なりたい自分になるためのワーク〜』

お金の勉強をするのは、みんなの未来につながっている大切なことなんだというメッセージです。

ファイナンシャルプランナーの分野で言う「ライフプラン」ですが、
中学校の授業では確実にやらない、でも高校に入る前には絶対に大切なこと。
しかもこの考え方は、人生のどの場面にでもあてはまることです。

私の苦い体験談を入れて、20分ぐらいお話をしました。

1年間お金について勉強してきたことがつながったと感じてくれたことが、
子どもたちが書いてくれた感想からわかり、これまでやってきてよかったと、
感激や、うれしさ、いろいろな思いで一杯になりました。

今年の6年生の皆さん、先生方、1年間ありがとうございました!

最後にその感想の一部を紹介します。

★私は最初の間は、お金についてわかっていたつもりだったけれど、お金のこわさやとてもよいところがたくさんわかった。これからも、お金はよく考えて使おうと思った。未来につながる授業とは思っていなかったけど、よく考えればお金はいつでも必要だったんだよなあと思った。

★この金銭教育を通して自分の一番身近にあるお金ということについてとてもくわしく知ることができました。これからの夢を持って高校へ入ればいいということもわかりました。これから自分を支えてくれるお金というものを大切に生きたいと思いました。

★私は1年間「金銭教育」で考えてきて私の理想の人生が見えてきました。自分が生活していくためには必ずお金がかかり、それを上手に使えばしっかり生きていけることがわかりました。だから私は自分の人生をくいのないようしっかり生きたいと思います。

★金銭教育をやるにつれ、お金の大切さや何のためにあるか、またお金のおそろしさがわかりました。(中略)夢をもち、お金を大事にして将来幸せなくらしをしていきたいと金銭教育で学びました。

★1年間の金銭教育を振り返ってみて、私はとてもいい体験をしたと思います。お金の使い方、大切さなどがよくわかって、本当に良かったと思いました。ゲームなどで楽しみながら、お金の大切さを学ぶことができたので良かったです。あと、パソコン、ケータイ電話などのいろいろなトラブルのことなども、くわしく分かったので良かったです。そして、将来のことについても考えたりしてすごく楽しかったです。説明もすごくわかりやすくっていろいろなことがくわしくわかったので良かったです。1年間での金銭教育は少なかったけど、お金のこと、パソコン、ケータイのこと、そして将来のことについていろいろなことがわかったし、みんなで考えることができた、いい金銭教育だったと思います。


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◇学びが大きかった消費者トラブルWS◇

2008年02月11日

2日間に渡って、小学校6年生を対象に消費者トラブルWSをおこないました。
(関連記事:2月4日のブログをご覧ください

昨年は、寸劇を使って実際のトラブルを例に子どもたちが演じることで理解を深めてもらおうと考えましたが、演じている子の中に、何のことかよくわからない子がいたという反省をふまえ、今年はグループで作業をするワークショップ形式を考えました。

冒頭で、中学生になったら、携帯を買う予定の人は?と聞いたところ、各クラス38名中、半分以上が手をあげ、PCでネットを使っている人は?の質問と合わせれば、ほとんどの子がネットの世界とつながっていました。

すでに持たせない、使わせないとかいっている場合ではなく、携帯やPCを使わせながら自己防衛を教えなくてはいけない時代になったと感じました。

まずは、一般的なトラブルの種類を話した後、10代で今最も多い携帯・PCのトラブルの数値、本当に県内であった相談内容、それらを解決するにはどうしたらいいかを話しました。

ワンクリック詐欺や不当請求という言葉は知っていても、よくわかっていないのが実情で、数十万円請求があった話では大きくどよめき、かなり驚いていたようです。

そのあと、
「あなたの友だちが携帯を買おうとしています。今日の話を聞いていないその友達に教えてあげられることは何ですか?」
というテーマを与え、一人で考えたあと班で模造紙にまとめて発表してもらいました。

一番学べる方法は、「人に教える」こと。
と、ある方からヒントをいただきテーマを設定したのですが、これは、大正解!

昨年よりも、より深く子どもたちが学べたことが、A4用紙いっぱいに書かれた感想からうかがい知ることができました。

素晴らしい〜と思った班を一つご紹介します。

私は携帯やPCのトラブルの話ししかしていませんでしたが、ある班では携帯の良いところ、悪いところ、トラブルにあったらなどとってもわかりやすくまとめていたのです。

いいところもあるけれど、こんなことがあるから気をつけて使おうねと私が言うべきことを書かれてしまった!一本取られた!という感じでした。

これは、自由に考え表現するというワークショップの効用の一つです。答えがひとつでない問題について考えさせるときは、このワークショップ方式をおすすめします。

感想を紹介。

◎ネットやサイトでは、無料だったりするサイトでも請求されることがあったり、ネットで商品をたのんでも商品がもらえないこともあるとわかった。もし被害にあったら、県民生活センター、消費生活センター、警察、家の人に相談や連絡をするとよいこともわかった。被害にあったらこういうふうにしたい。でも最も大切なことは、被害に合わないように自分自身で必要かを判断し、油断をしないようにすることだと思う。私は常に心がけていきたいと思った。今日、金銭教育について学んだことを家の人にも伝えて被害にあわないようにしたい。

◎今日の学習でいつもアニメを見ているインターネットやケイタイ電話の怖さを知りました。戸田さんのお話で、何かあったらまず親に伝えることが大事だとわかりました。もしこれから何かがあっても今日の授業で自分の個人情報などを流さず、相手のいいなりにならなければ大丈夫だということがわかってわかってこれからのことにとても役立つと思います。このことを忘れずに自分だけではなくもっと知らない人にも教えてあげて、ケイタイやインターネットでもうサギなどがなくなればいいなと思います。

◎今日の学習でわかったことは、携帯やパソコンでのトラブルが一番多いことがわかったし、また困ったときは、「県民生活センター」や「警察」などに相談すればいいことがわかりました。また、「ケイタイを買う友達に何を教えますか?」というワークで、自分で考えて友だちに教えないといけないことがしっかり書けたし、班のみんなでの発表では、みんなで協力して文を書いて大事なことをまとめ、発表できたのでよかったです。本当に今日の学習でわかったことなどをじっさいに自分におきないように、友だちにおきないように今日の学習を生かしていきたいと思いました。これから残り少ない金銭教育のこと、今日の学習や今までの学習をこれから中学校、高校と忘れずに、トラブルにまきこまれずに、しっかりとお金のことを考えていきたいと思います。


6年生、いろいろなことが吸収出来る力がありそうです。
もっともっと世の中のことを学べる機会を与えてあげられたらいいのになと思います。

次回は、1年間のまとめの授業の様子をお知らせします。

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◇小学校で消費者トラブルWSをおこないます◇

2008年02月04日
こんにちは。
関東では、雪で大混乱のようですね。
こんなときのために、一足ぐらい冬靴を買っておくといいのになあ〜とTVを見ていて思いました。大人になってから転ぶと痛いし、大事になるんですよ〜(経験者です:笑)

今日は、小学校の総合学習で消費者トラブルのワークショップをする話題から。

昨年から金銭教育のお手伝いをしている小学校で、6年生を対象におこないます。
2月5、6日とクラスごとに2時間ずつ。テーマは『携帯やPCのトラブル』です。

消費者トラブルには、さまざまな種類がありますが、
今、10代で一番多いのは、携帯、PCのネットトラブル。

無料サイトだと思ってクリックしたら、請求画面になったとか、
『こちら』と書かれていたのでクリックしたら、会員登録になり請求が来たとか、
アニメのサイトやTVサイトを見ていたら、アダルトサイトにつながった、解約するにはオペレーターに電話しろとか、

事例を見ていると、嫌〜な気分になります。

岩手県の2006年のデータでは、10代の相談件数337件中、260件がその相談内容です。(2006年県民生活センター資料、盛岡市除き。ちなみに盛岡市の10代の相談件数は、97件)

岐阜で中学生が、お年玉を7万円も騙し取られた事件がありましたね。
あれも、携帯メールでサイト登録料を請求したものだったようです。

子どもが携帯やパソコンを使うのが当たり前の時代になってしまいましたが、
使い方は教えなくてもひとりでに学んでいて、大人がついていけてない状態。
だから、使い方のマナーを知らなかったり、トラブルにあう子も増えているのでしょう。

子どもに携帯やパソコンを使わせる前に、親子でしっかり学んでおかないと
未成年の使用とはいえ親が責任を持たなくてはいけないこともあります。
「明日はわが身」と思ってぜひ学んで欲しいですね。

授業の内容や、感想はまた後日ご紹介しま〜す。


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◇学校deこづかいゲームステップ2◇

2007年07月24日
こんにちは。良い天気の盛岡です。

最近夕方になると、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきます。それは“盛岡さんさ踊り(8月1〜4日)”の練習です。子どもから大人まで、毎日約1万人が太鼓を打ち鳴らしながら、踊りのパレードをおこなうのです。夏の夜空と、お腹に響く1万太鼓の音を体感しにぜひいらしみてください(^−^)

と、前置きが長くなりましたが、

今日は、学校でおこなった『こづかいゲーム ステップ2』の話。

2時間目の授業で、「家のさいふ(家計)」について考えてもらいましたが、3時間目は、「自分のさいふ」について考えようということで、お金の使い方について学ぶことになりました。

昨年の6年生は、『こづかいゲーム ステップ1』でしたが、今年は『ステップ2』。
どこが違うかと言うと、ステップ1に“貯金と借入”をプラスしたのがステップ2。
貯金をすると10%の利息がもらえますが、借入すると20%の利息を支払います。

実は、今年の6年生はこづかい帳をつけている子が30人ぐらいいて、こづかい管理をしっかりしている子が多いのです。そこで昨年より、ワンランクアップしようということに。

2日間にわたって1クラス(2クラス計約80名)ずつおこないました。
1テーブル4〜5人の子どもたちに、お手伝いのお母さんが2名、1クラス当り8テーブル使用。

1回1000円のこづかいをもらって文房具、買いもの、ハッピー、アクシデントのカードの指示に従いながら、欲しいものを買う、買わない、あとで買うを考えます。

6年生ともなれば、計算シートの計算も、お金券の数え方もなれたもの。
買いものの選択は、その子の性格がよく出ていて、じっくり考える子、安いものから買う子、お金を使わない子などさまざま。何度やっても面白いですね〜!

貯金は、2クラスとも3分の2以上の子が体験しました。
借入は、これまた2クラスとも2人の子が体験。

その借りた2人の感想は、
『利息が増えていくのがわかった(借入)』・・・(この子は、貯金もしました)
『もう二度と借りない』・・・(この子は、最後のチャンスカードを引くまでお金を返せなかった)

お金を借りることはいけないことだという先入観が大人にも子どもにもあります。

先日、あるセミナーで消費者トラブルの現状を聞く機会がありましたが、
相談に来る人のほとんどがひとりでみえるそうです。
『借金』はいけないことだといわれていた、家族が借金ぎらいのため誰にも相談できないでいるうちに、どんどん膨れ上がっていった。ということだそうです。

お金を借りることは悪?
それはどんな目的で借入をするかによりますよね。自分の欲しいものを買うためだけに、無計画で借りまくるのはいけないことですが、起業や住宅の購入ではどうでしょうか?むしろ借りることで事業を軌道に乗せることができたり、必要な時期に住宅を手に入れたりできる有効な方法になります。

子どもたちに伝えたいことはそこです。
借りることは悪いことではなく、貯金と借入の違いを理解して、その利用の仕方をその場その場で考えられるようになって欲しい。上手に利用できる大人になって欲しいのです。

このステップ2では、貯金と借入利息の違い、お金を借りるには信用が必要(限度額は残りの回数分)ということを伝えています。

実際に借りるようになるまでには、まだまだ勉強して欲しいことはありますが、まずはこのゲームを体験することで、お金を借りることについて家庭で話し合うきっかけになればと思っています。

最後に、お手伝いいただいたお母様方の感想です(自分のお子さんと同じテーブルに入っていただきました)
・こづかいをもらっている子は欲しいものの内容が違う。現実離れしていない。
・貯金の仕方や、買いものの仕方に子どもの性格が見えて楽しかった。
・もっと借入体験してほしかった
・自分の子をみていると黙っていられない(笑)

たくさんのお母様方にお手伝いいただきました。
本当にありがとうございました。

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◇2時間目は「家計」◇

2007年07月14日

1学期、2回目の授業が終わりました。
テーマは「家のサイフを考えよう!」

自分の家のサイフを考えるのではなく、
一般的な4人家族を想定し、どんな経費を支払っているかを考えるものです。

はじめに、お金って1ヶ月どれぐらいかかると思う?という先生の呼びかけに、
「4,000万円!」という声。楽しい授業になりそうな予感(^−^)

まずは、4〜5人のグループごとに大きな紙を配りました。
先生が家の形になるように工夫をしてくれて、
屋根の部分に「○○家」と書き込めるようになっています。
そのほかに、お金を入れる袋を形どった紙に、1ヶ月の予想支出額を書きます。

同じ意味の言葉でもいろいろな表現が出ました。
食費、食事代、食料
教育費、育成費、ならいごと代
電気代、ガス代、接続料、光熱費、

どうして光熱費という言葉を知っているの?と聞くと、
「TVの1ヶ月1万円生活でそう言っていた!」
なるほど〜!そういえば、我が家の子供たちも好きでよく見ていました。

以外に多かったのが、ローン、保険。
これもTVCMの影響が大きいのかもしれません。

水道代が20万円だったり、食費が25万円と計算するグループもあれば、食費9,000円と計算するグループ。また、1ヶ月の支出の半分以上を占めるのが税金というグループも。

子どもたちが考えた、1ヶ月の総額で一番大きな金額が、80万4,500円、一番少ない金額が、76,600円。家計の金額に対する感覚が子どもによってかなり差がありますね〜。

終わりに、私から3つの話をしました。
まず、岩手県の統計データから「勤労者世帯の1ヶ月あたりの支出」について。
そのデータによると、消費支出だけで301,865円。(税金や、保険、貯蓄は入っていません。世帯人員3.02人、有業者数1.5人、世帯主年齢45.5歳)

子どもたちの感想は、
「思っていたより金額が多かった。」「自分が考えたより少なかった」
「自分たちが思いつかなかった費用がたくさんある。」
と、自分たちの考えとずいぶんひらきがあることを感じたようでした。

「家の人に感謝する」と言ってくれた子に、取材に来ていた新聞社の記者さんが感動して、しっかり名前入りで翌日の記事に掲載してくださいました。
ほんと、そう感じた君はすばらしい!

2つ目に、一人暮らしの場合の生活費について。
一人で暮らすといくらかな?という質問に対して「人数で割る」という答えがほとんど。
単身者の消費支出データを元に、約18万円はかかるのよと話すと、かなり驚いていました。

3つ目に、家族を養うために必要な消費支出分をハンバーガーショップでバイトして稼いでみるとどうなるだろうか?
ということで時給800円と1000円を比較しました。
『800円では48日、1000円では38日もかかりしかも休みはない!』ということを伝えると、

「休みもなく、しかも1ヶ月以上働かなくてはいけないなんて驚いた」
「アルバイトがそんなに安いなんて思わなかった」
「将来は、アルバイトでない仕事を選びたい」
という感想が。

1時間30分はあっという間で、とても中身の濃い授業でした。
「面白い授業だった!」と先生方。
私もまったく同感です(^−^)

次は、いよいよこづかいゲーム。
今年は、ステップ2をおこなう予定。
こちらも楽しみです!


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