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「お年玉の管理法」

2014年12月25日
 

 もうすぐお正月ですね。お正月と言えば「お年玉」。金融広報中央委員会が行った「子どものくらしとお金に関する調査(H22年)」によると、小学生から高校生の子ども一人がもらうお年玉の総額は、1万円から5万円前後。学年が上がるにつれて多くなる傾向ですが、中には7万円以上になる子もいるようです。

親たちからお年玉の悩みとしてよく聞くのが、もらったお年玉をどのように管理すればよいかということ。大きいお金を持っているのが怖いからと親に管理を頼む子もいますが、自分がもらったお金だから自分で管理したいという子もいます。子どもの管理能力や金額を見ながら、親子で納得するルールを作り、子どもの成長に合わせて決めるのが良いようです。いくつかの具体例を紹介します。

幼児期や小学校低学年の頃は、親が全額預かる場合が多いです。子ども名義で貯金するのが一般的ですが、子どもには、どういう時まで預かるのか話しておきましょう。取り上げるのではなく、自分のために貯金するのだと分かれば子どもも安心して預けることができます。

こづかい制を始めて金銭管理の訓練をしているなら、一部を渡して残りを預かる方法も良いようです。渡す金額は子どもと相談して決めましょう。普段のこづかいより大きい金額を手にしたときどのような行動をとるか、どの程度の金額まで扱えるかなどが見えて、その後のお金教育の参考になります。何年か試した後、上手に管理できそうなら、子どもが管理する通帳を作って全額任せるのも良いかもしれません。

学年に関わらず、もらったお年玉を1年分のこづかいとして全額任せている例もあります。ちょっと高度ですが、年間での計画性を身につける訓練になるため、チャンスがあればぜひ試してみてください。

お年玉は子どものころにしかもらえない特別なものです。時には楽しく使って、いつか渡す側になる子どもたちの心に、お正月の思い出として残してあげれるといいですね。

 
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転ばぬ先の家計術〜お金の教育〜

2014年07月24日
平成26年4月より、岩手日報に月2回第2、第4木曜日にコラムを書かせていただいています。7月の第4木曜日に掲載文を紹介します。

「こづかいで始めよう!お金の教育」 

 子どものお金の教育に携わるようになり約10年になります。FP(ファイナンシャル・プランナー)の勉強後、「社会人になる前に基本的なお金の知識を学ぶことが必要」と感じたことがきっかけでした。

 お金の知識を生かすためには、幼い頃からお金の使い方を学び、金銭感覚を磨いておかなくてはいけません。当時小学生だったわが子にも身に付けさせたいと、同じ志を持つFPの金銭教育研究グループに参加。以来、親子向けこづかい講座やPTA主催の行事などを通して成長段階に応じたお金の教育の提案を行っています。

 講座の中で一番多い質問は「〇年生ではいくらが適正か」です。学年に100円を掛けたこづかい額の例をよく聞きますが、適正額である根拠はありません。各家庭の収入や生活習慣、親の考え方は色々です。年齢や学年にこだわらず、その子の能力やどんな使い方をしてほしいかによってそれぞれの家庭で決めることが大切です。

 こづかい制をスタートする際に始めやすい金額があります。時間の感覚が育っていない幼児期や低学年から始める場合は1週間で50円がよいようです。買い物に慣れていて、お使いもひとりで行けるなら月500円ぐらい、小学校高学年や中学生から始める場合は文房具など必要なものを買う約束をして1000円程度からでも大丈夫です。こづかい帳の記帳も教えながら数か月お金の使い方や管理の様子を見ます。任せられそうなら自分で買うものを増やし金額を上げていきます。上手くできていない場合も金額を下げずにしばらく様子を見ましょう。お金の教育は、子どものやる気の継続と親の根気が必要です。

 既にこづかい制を始めている家庭で、夏休みにぜひやって欲しいことがあります。金融機関の窓口で子どもが自分で通帳を作る体験です。ATMでの入金や半年に1度付く利息は子どもに貯金への興味を与えるでしょう。利息から引かれる税金は子どもが自分で支払う初めての所得税かもしれません。一見、教えるのが難しそうな金融ですが1冊の通帳から教えられることはたくさんあります。ぜひ親子で挑戦してみて下さい。

 
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