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1学期、2回目の授業が終わりました。テーマは「家のサイフを考えよう!」自分の家のサイフを考えるのではなく、一般的な4人家族を想定し、どんな経費を支払っているかを考えるものです。はじめに、お金って1ヶ月どれぐらいかかると思う?という先生の呼びかけに、「4,000万円!」という声。楽しい授業になりそうな予感(^−^)まずは、4〜5人のグループごとに大きな紙を配りました。先生が家の形になるように工夫をしてくれて、屋根の部分に「○○家」と書き込めるようになっています。そのほかに、お金を入れる袋を形どった紙に、1ヶ月の予想支出額を書きます。同じ意味の言葉でもいろいろな表現が出ました。食費、食事代、食料教育費、育成費、ならいごと代電気代、ガス代、接続料、光熱費、どうして光熱費という言葉を知っているの?と聞くと、「TVの1ヶ月1万円生活でそう言っていた!」なるほど〜!そういえば、我が家の子供たちも好きでよく見ていました。以外に多かったのが、ローン、保険。これもTVCMの影響が大きいのかもしれません。水道代が20万円だったり、食費が25万円と計算するグループもあれば、食費9,000円と計算するグループ。また、1ヶ月の支出の半分以上を占めるのが税金というグループも。子どもたちが考えた、1ヶ月の総額で一番大きな金額が、80万4,500円、一番少ない金額が、76,600円。家計の金額に対する感覚が子どもによってかなり差がありますね〜。終わりに、私から3つの話をしました。まず、岩手県の統計データから「勤労者世帯の1ヶ月あたりの支出」について。そのデータによると、消費支出だけで301,865円。(税金や、保険、貯蓄は入っていません。世帯人員3.02人、有業者数1.5人、世帯主年齢45.5歳)子どもたちの感想は、「思っていたより金額が多かった。」「自分が考えたより少なかった」「自分たちが思いつかなかった費用がたくさんある。」と、自分たちの考えとずいぶんひらきがあることを感じたようでした。「家の人に感謝する」と言ってくれた子に、取材に来ていた新聞社の記者さんが感動して、しっかり名前入りで翌日の記事に掲載してくださいました。ほんと、そう感じた君はすばらしい!2つ目に、一人暮らしの場合の生活費について。一人で暮らすといくらかな?という質問に対して「人数で割る」という答えがほとんど。単身者の消費支出データを元に、約18万円はかかるのよと話すと、かなり驚いていました。3つ目に、家族を養うために必要な消費支出分をハンバーガーショップでバイトして稼いでみるとどうなるだろうか?ということで時給800円と1000円を比較しました。『800円では48日、1000円では38日もかかりしかも休みはない!』ということを伝えると、「休みもなく、しかも1ヶ月以上働かなくてはいけないなんて驚いた」「アルバイトがそんなに安いなんて思わなかった」「将来は、アルバイトでない仕事を選びたい」という感想が。1時間30分はあっという間で、とても中身の濃い授業でした。「面白い授業だった!」と先生方。私もまったく同感です(^−^)次は、いよいよこづかいゲーム。今年は、ステップ2をおこなう予定。こちらも楽しみです!