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◇学校deこづかいゲームステップ2◇

2007年07月24日
こんにちは。良い天気の盛岡です。

最近夕方になると、どこからともなく太鼓の音が聞こえてきます。それは“盛岡さんさ踊り(8月1〜4日)”の練習です。子どもから大人まで、毎日約1万人が太鼓を打ち鳴らしながら、踊りのパレードをおこなうのです。夏の夜空と、お腹に響く1万太鼓の音を体感しにぜひいらしみてください(^−^)

と、前置きが長くなりましたが、

今日は、学校でおこなった『こづかいゲーム ステップ2』の話。

2時間目の授業で、「家のさいふ(家計)」について考えてもらいましたが、3時間目は、「自分のさいふ」について考えようということで、お金の使い方について学ぶことになりました。

昨年の6年生は、『こづかいゲーム ステップ1』でしたが、今年は『ステップ2』。
どこが違うかと言うと、ステップ1に“貯金と借入”をプラスしたのがステップ2。
貯金をすると10%の利息がもらえますが、借入すると20%の利息を支払います。

実は、今年の6年生はこづかい帳をつけている子が30人ぐらいいて、こづかい管理をしっかりしている子が多いのです。そこで昨年より、ワンランクアップしようということに。

2日間にわたって1クラス(2クラス計約80名)ずつおこないました。
1テーブル4〜5人の子どもたちに、お手伝いのお母さんが2名、1クラス当り8テーブル使用。

1回1000円のこづかいをもらって文房具、買いもの、ハッピー、アクシデントのカードの指示に従いながら、欲しいものを買う、買わない、あとで買うを考えます。

6年生ともなれば、計算シートの計算も、お金券の数え方もなれたもの。
買いものの選択は、その子の性格がよく出ていて、じっくり考える子、安いものから買う子、お金を使わない子などさまざま。何度やっても面白いですね〜!

貯金は、2クラスとも3分の2以上の子が体験しました。
借入は、これまた2クラスとも2人の子が体験。

その借りた2人の感想は、
『利息が増えていくのがわかった(借入)』・・・(この子は、貯金もしました)
『もう二度と借りない』・・・(この子は、最後のチャンスカードを引くまでお金を返せなかった)

お金を借りることはいけないことだという先入観が大人にも子どもにもあります。

先日、あるセミナーで消費者トラブルの現状を聞く機会がありましたが、
相談に来る人のほとんどがひとりでみえるそうです。
『借金』はいけないことだといわれていた、家族が借金ぎらいのため誰にも相談できないでいるうちに、どんどん膨れ上がっていった。ということだそうです。

お金を借りることは悪?
それはどんな目的で借入をするかによりますよね。自分の欲しいものを買うためだけに、無計画で借りまくるのはいけないことですが、起業や住宅の購入ではどうでしょうか?むしろ借りることで事業を軌道に乗せることができたり、必要な時期に住宅を手に入れたりできる有効な方法になります。

子どもたちに伝えたいことはそこです。
借りることは悪いことではなく、貯金と借入の違いを理解して、その利用の仕方をその場その場で考えられるようになって欲しい。上手に利用できる大人になって欲しいのです。

このステップ2では、貯金と借入利息の違い、お金を借りるには信用が必要(限度額は残りの回数分)ということを伝えています。

実際に借りるようになるまでには、まだまだ勉強して欲しいことはありますが、まずはこのゲームを体験することで、お金を借りることについて家庭で話し合うきっかけになればと思っています。

最後に、お手伝いいただいたお母様方の感想です(自分のお子さんと同じテーブルに入っていただきました)
・こづかいをもらっている子は欲しいものの内容が違う。現実離れしていない。
・貯金の仕方や、買いものの仕方に子どもの性格が見えて楽しかった。
・もっと借入体験してほしかった
・自分の子をみていると黙っていられない(笑)

たくさんのお母様方にお手伝いいただきました。
本当にありがとうございました。

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