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愛知県内の教育情報誌に掲載いただきました

2010年11月24日
愛知県の歴史ある教育団体、(財)愛知県教育振興会より、「特集 おこづかい徹底調査!」内の記事の執筆依頼をいただき、12月号に掲載となりました。以下、掲載文を紹介します。




         こづかいで確かなお金の基礎力を
 

「こづかいで身につく力」
 

子どものころから生活に密着しているお金について継続的に学ばせる重要性を感じ、親子参加型のこづかい体験教室を始めて五年になります。ひとり立ちには、限られた予算で価値ある選択をしながら生きる力が必要です。知識だけでは身につかず、消費体験の積み重ねが重要になります。


 こづかいを渡す時期は「金銭感覚が身についてから」「お金の価値を理解できてから」という話をよく聞きます。お金は道具の一種。道具は、手にしなければ使い勝手は分からないし、使わずに良さを知ることはできません。お金を持たずに金銭感覚を身につけたり、体験せずに価値に見合うような使い方はできないのです。こづかいを渡し、訓練を繰り返す過程で、お金に対する感覚が磨かれ、価値観が育ってゆきます。

 こづかいで身につく力は、ほかにもたくさんあります。お金を管理する力、やりくりする力、物を大切にする力、がまんする力、工夫する力、先を見通す力などです。こづかいは、特別な教育費をかけずに、家庭でお金に関する力を身につけさせられる優れた学習教材と言えます。

 子どものころの「こづかい体験」は、一生にかかわるお金の感覚をはぐくみながら、子どもの未来へまでつながっていきます。こづかいを渡す意味(重要性)はとても大きいのです。

 

「金銭管理力を育てるルール」

 
 こづかいを教材にして、親がかかわりながらお金に関する力を身につけさせるルールを四つ提案します。

一、こづかいで買う物を話し合って決める。
二、こづかい額は定額とし期間を決める。

 最初は、日ごろ買い与えている、または子どもの欲しい物の中から、一人で買えそうな物を選び、小学校低学年なら一週間、中学年以上なら一ケ月単位で金額を決めて購入を任せます。慣れてきたころに期間を延ばし、文房具などの必要な物やレジャーの費用などもリストに含め、予算をプラスします。中学生ならクラブ活動にかかる費用などを入れてもいいでしょう。上手に扱えるときは任せる範囲を広げ、少しずつ金額を上げていきます。文房具は物を大切にする力を、必要な物や欲しい物を予算内で買う体験は、やりくりする力をつける訓練になります。こづかい額で意見が違うときは、子どもを
理解するためにも、考えや理由を聞き、話し合って決めましょう。

三、足りなくなっても補填はしない。

 すぐにこづかいの追加がもらえる環境では、がまんや工夫をする力は育ちません。定額のこづかいで、買い物の優先順位を考えたり、お金をためて買う対験にはとても重要な意味があります。全額使いきって文房具が買えない場合でも、家にある物で代用し、こづかい日まで乗りきる知恵と工夫を出し合いましょう。こづかいの補填は、大人で言えば借金。「なくなったら借りる」という安易な発想をもたせないようにしましょう。

四、こづかい帳をつけ、お金の使い方を振り返る大切さを教える。

 こづかい帳は、買い物をしたときの気持ちや買った物について今はどう考えているか、振り返るために使います。月に一度、親子で振り返る時間をもちましょう。記帳を長続きさせるほか、お金の話がいつでもできる関係を築けます。記帳の習慣は、大人になってからの生活設計や貯蓄計画に役立つ力となります。

「親のゆとりとコミュニケーション」

 ルールを生かすには、親の見守る姿勢が必要です。こづかいの範囲内では、買い物の判断もお金の管理も子どもに任せます。全部使って困る体験も、むだ使いと感じる買い物も、成長するための大切な経験です。過度な口出しはせず、子どもの体験を受け入れるゆとりをもちましょう。

 こづかいで体験できるのは、お金を「使う」だけではありません。銀行口座を使った金融教育「ためる」、未来の職業を考えるキャリア教育「稼ぐ」などにもつながっています。これからの時代を生き抜いていく子どもにとって重要な教育です。成長とともに、携帯電話やパソコンを使ったネットトラブルなど、現代ならではのお金の問題を危惧するときが来るでしょう。こづかいでお金の話が自然にできる親子関係であれば、トラブル予防策も万一のときもしっかり話し合えることでしょう。

 こづかいを通した会話や体験から子どもの成長を感じ取れた瞬間は、とてもうれしいものです。子どもとともに お金の勉強をする楽しさと感動を、多くの保護者にぜひ味わってほしいと願っています。

 
―発行団体(財)愛知県教育振興会「子とともに ゆう&ゆう」12月号―

 
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