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「奨学金を返せない大卒」と「ひとり暮らしができない高卒」

2013年12月20日

高校3年生の金融経済セミナーを担当して5〜6年になります。
今年もすでに数校に訪問していますが、最近感じていることをまとめてみました。

奨学金で大学(専門学校)へ進学する生徒について。

訪問する学校は進学校ではない実業高校、あるいは総合学科の学校がほとんど。毎年、生徒の進路を先生に聞いていますが、進学する生徒がある場合その約7〜8割は奨学金を借りるようです。

奨学金を1ヶ月5万円、4年間で240万円借りた場合の返済プランは、180回(15年)払い、1ヶ月の半歳額16,769円(金利の上限3%で計算)

4大卒の新卒の給与は事務系で約20万円、1年目の手取りは約168,000円。家賃が高い都心部の生活はかなりキツそうです。社宅や家賃補助がいくらかあったとしても2年目からの住民税の支払いや、そのほかの生活費を差し引き手元に残るのは1〜2万円ぐらい。そこから奨学金を支払うと貯蓄できるのはごく僅か。

小さい頃からこづかいのやりくりをして工夫や節約、がまんを学んでいる子であれば知恵を働かせて暮らせない金額でも無いかもしれません。が、多くの若者は苦しい生活を強いられるでしょう。返済期間が15年に亘るともなれば途中で挫折(自己破産)する人がいるのも分かるような気がします。

そうなっては欲しくない。奨学金を借りるな!とは言いませんが、できるだけ少額にすること、借りた場合は、卒業後は必ず収入の得られる仕事に就くと強い意志を持って学生生活を送って欲しいと思います。

高卒のひとり暮らしについて。

家を離れて県外へ就職できたとしてもほとんどが製造業と聞きました。給与は16万円ぐらい。1年目の手取り額は約134,000円。2年目からの住民税をひいて生活費をあれこれ引くと手元に残るお金は1万円ぐらい。

県内に就職できた場合、給与はもっと少なく14〜15万円もらえれば良い方。手取りは11〜12万円といったところ。田舎の場合、自動車が無いと不便なため自動車免許は必須。免許を取って車を買ってという費用もここからねん出することになります。自動車を購入できても維持費や任意保険料もあり、この給与で一人暮らしはほぼ難しいと考えられます。

先日うかがった学校では就職組の7割が自宅通勤と聞きました。19歳の子が一生食べていけるような会社はそれほど多くない田舎町でしたので非常に驚き、なぜそうなのか先生に尋ねたところ「親が子供を離したがらない」とのこと。

純粋に子どもが心配で離したくないのか?子どもの稼ぎをあてにしているのか?親がそうして来たから子どももできると思っているのか?

どれも賛成できない理由ですが、ひとり暮らしができない給与額ではなんとも言い難い。


1日も早く日本の経済、企業の雇用、賃金が上昇することがこの若い方たちを救う唯一の方法に思います。日本の政治家の皆さん、企業を経営する皆さん、将来日本を支える若い方たちをつぶさないような政策と雇用をよろしくお願いします。


 
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